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  • 2024年4月 5日
  • 聴覚

2023年度JICA草の根技術協力事業に本学提案が採択されました

独立行政法人国際協力機構(JICA)の「草の根技術協力事業」は、日本のNGO、大学、地方自治体及び公益法人の団体等がこれまでに培ってきた経験や技術を活かして企画し、途上国への協力活動をJICAが支援し、共同で実施する事業です。本学大学院情報アクセシビリティ専攻を2022年に修了したボロトベック?クズ?サイカルさんの研究成果をベースに、JICA主催の国際協力事業研修(事業マネジメント、現地調査実践)などを経て、2023年度に提案した「ろう者のエンパワメント獲得にむけた次世代リーダー育成事業」が採択されました。

JICAの審査では、ろう者当事者が社会参画できていないキルギスの状況に対し、現地のニーズが十分に分析されている点と、ろう者の能力強化のみならず、ろう者当事者が主体的に政府や関係機関に働きかけができる仕組づくりを目指した計画となっている点が特に評価されました。本事業は、キルギス共和国を対象に、同国の視聴覚障害者協会をカウンターパートとして、今年の秋から2年間で実施される予定です。

開始後は進捗状況の広報に取り組むほか、本学の国際協力教育や市民参加型の企画を推進してまいりますので、市民の皆さまの参加ご協力をお願い申し上げます。

<関連リンク>

独立行政法人国際協力機構(JICA)「草の根技術協力事業」のページ

採択結果のページ

筑波技術大学機関リポジトリ サイカルさんの修士論文のページ

(障害者高等教育研究支援センター 大杉 豊/2024年4月5日)